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柊七紀です。みなさん、今日は母の日ですよ。
母の日の定番といえばカーネーションですが、
型にはまる事を嫌う私はあえて寿司を選択しました。
決して自分が食べたいとかじゃないです。寿司なら母も父も喜ぶし、無難だからです。
いいえ、ゲソとかトロとかサーモンとかウニとか、全然食べたくありませんから。
P&Pいちのマザコン・ファザコンである柊七紀。
そんなボクを錬金術的な何かで生み出した偉大な両親の話を
折角なので聞かせてやろうっていうか聞いてください、すみません。
大分昔ですがね、父が私に交際当時のラブラブっぷりを語ってくれました。
虎も怯えそうなヤクザ顔して嬉しそうに語る父は心から気持ち悪い、もといキモかったのですが、
そんな幸せそうに語られたら聞くしかないじゃないですか。むかつくけど聞くじゃないですか。
「お父さんはモテたからなぁ、いっぱい彼女が居たよ」とか言って笑う父。
悪く言えばウザくて、良く言えば殴りたい。それでも耐える優しい心、柊七紀……大人の色気。
満足した父にやっと解放され、特に何の広がりも無く話は終わりました。
でまあ、時は経ったある日。高3辺りだったかな。
母の車に乗っていた時、ふとその話を思い出しましてね。
「母さん、どうして父さんと結婚したの?」と、心からの疑問を投げかけました。
その質問を受けた母は、どこか嬉しそうに小さく微笑み――
「当時ね、お父さんは凄く高い車に乗ってたの。
ああ、きっとかなりのお金持ちなんだなあと思って、結婚した」
そりゃないよ母さん。
嘘でも良い、もっと感動的な事を言おうよ。
父さんの笑顔を思い出しただけで涙出てくるよ。
とまあ、そんな欲望を抱いて結婚した母ですが、
本当に金持ちだったのは、いくつかの会社を経営する父方の祖母でしてね。
挙句に父は警察になっちゃうっていう、まさかの展開だったそうです。あんたの人生それでいいのか。
なんだかんだで愉快な両親です。
もしも父の日に覚えていたら、今度は「父と死体遺棄」の話でもしようかな。
母の日の定番といえばカーネーションですが、
型にはまる事を嫌う私はあえて寿司を選択しました。
決して自分が食べたいとかじゃないです。寿司なら母も父も喜ぶし、無難だからです。
いいえ、ゲソとかトロとかサーモンとかウニとか、全然食べたくありませんから。
P&Pいちのマザコン・ファザコンである柊七紀。
そんなボクを錬金術的な何かで生み出した偉大な両親の話を
折角なので聞かせてやろうっていうか聞いてください、すみません。
大分昔ですがね、父が私に交際当時のラブラブっぷりを語ってくれました。
虎も怯えそうなヤクザ顔して嬉しそうに語る父は心から気持ち悪い、もといキモかったのですが、
そんな幸せそうに語られたら聞くしかないじゃないですか。むかつくけど聞くじゃないですか。
「お父さんはモテたからなぁ、いっぱい彼女が居たよ」とか言って笑う父。
悪く言えばウザくて、良く言えば殴りたい。それでも耐える優しい心、柊七紀……大人の色気。
満足した父にやっと解放され、特に何の広がりも無く話は終わりました。
でまあ、時は経ったある日。高3辺りだったかな。
母の車に乗っていた時、ふとその話を思い出しましてね。
「母さん、どうして父さんと結婚したの?」と、心からの疑問を投げかけました。
その質問を受けた母は、どこか嬉しそうに小さく微笑み――
「当時ね、お父さんは凄く高い車に乗ってたの。
ああ、きっとかなりのお金持ちなんだなあと思って、結婚した」
そりゃないよ母さん。
嘘でも良い、もっと感動的な事を言おうよ。
父さんの笑顔を思い出しただけで涙出てくるよ。
とまあ、そんな欲望を抱いて結婚した母ですが、
本当に金持ちだったのは、いくつかの会社を経営する父方の祖母でしてね。
挙句に父は警察になっちゃうっていう、まさかの展開だったそうです。あんたの人生それでいいのか。
なんだかんだで愉快な両親です。
もしも父の日に覚えていたら、今度は「父と死体遺棄」の話でもしようかな。
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ハンバーガー中毒の真髄を見せつける5+2紀です。
関係ないけど、知り合いがPlay&Prayをプレアー(祈り)と略してました。上手いなオイ。
で、ですよ。最近のボクの頑張りようったらもう、そろそろ大統領から面会のお願いが来て良い頃
だと思うのですが、彼も大変でしょうし、何も言わずもう少し待ってあげようと思います。
冒頭から既に意味分かんなくなってきた。
はい、先ずは拍手返信。皆さま、いつも拍手ありがとうございます。大分励みになってます。
>6月25日公開ならまだ間に合うではないか!
嘘から出た真人(神賀的な意味で)とはよく言ったものよ。
でもやっぱり、OLD STARみたいなゲームは作りたいですね。オッサンが居ればそれでいい。
―――――
さて、ネタも無いので七紀恒例の昔話を一つ。
中学時代の夏。
ボク達のグループは毎回毎回、小学生でもドン引きしそうなテンションで
くだらない遊びや「そうはならないだろう」って遊びをやっちゃってましてね。
心までも純粋な子供であるボクらは、日々新たな刺激に飢えていたのですよ。
獣の様に鋭いボクらの眼が次に獲物と認定したのが、銃です。
警官である父の銃を盗んで遊んだとか、本当に犯罪的な意味ではなくて
なにげ男の子であれば基本大好きな、ガスガンとか、電動やらエアガンとか、その辺りです。
私も当時からミリタリーが好きでしたからね。
ガスブローバックとか買って、親に汚物を見る目を向けられた事もありますよ。
という訳で、次にボクらは実行したのが、所謂サバゲーでした。
ここで本領発揮したのがW……通称、ビス。
彼がまた凄いの、なんかめっちゃ高価なスナイパーライフル用意しちゃいましてね。
FPSやれば絶対にスナイパーしかやらないというP&Pのスナイパーである
ボクこそがやるべきなんですが、それはまあ置いといて。
んで、恐ろしいのがO。通称、ウッディ。
トイストーリー的な意味で付けたら意外とあだ名定着しちゃった彼なんですが、
この子がね、純粋無垢な笑顔で笑いながら、素で悪魔みたいな事しちゃう男でして。
手にしたのは普通のガスガンなんですが、今までの記憶を思い起こすと一番怖い。
次に『ナイフの如きツッコミを持つ男』こと、今なお到来率の高い一人であるU。通称、ウッチー。
加えて、到来率No1の通称コイピーとNo2の通称、ミネ。彼らは普通にエアガンとかガスガンとか。
準備は万端ですよ。皆が意気揚々とルールを考えているとこで、誰かの一言。
「何処でやんの?」
場が静まり返った。
もうバカかと。準備万端で行く場所がないって、どんなだと。
結局、先ずはサバゲーが出来る場所を捜す事に。
で、本来ならで電車で行くような場所に自転車で行くという
暴挙をやってのけたのですが、場所が決まらない決まらない。
流石に人に迷惑がかかる様な場所では出来ないし、人気のなさすぎる場所も危ない。
取りあえず、テキトーに街から近い森に入ったりして、手分けして捜してたんですよ。
その時にオレが入った森。というか木々に囲まれた道。
それで、とっても神秘的な光景に出合いました。
夏の日差しがね、カーテンみたいに木漏れ日となって射す中、
自転車を押して小さな道を歩くと、黒い蝶々と黒いトンボ(?)が、何匹も、
ゆっくりと羽ばたいていくんです。
光に照らされた道の上を華麗に舞う姿はもう、
サバゲーやりに来たとは思えない感動と興奮をボクに与えてくれました。
結局サバゲーが出来る場所は決まらずお流れになってしまいましたが、
ボクとしてはあの謎の場所で、息を飲むほどの神秘的な体験ができましたので大満足です。
あれからもう一度捜しに行った事があるんですが、その光景は二度とはお目にかかれていません。
もしかして、別の世界にでも迷い込んだんじゃなかろうかと考えてしまう今日この頃です。
関係ないけど、知り合いがPlay&Prayをプレアー(祈り)と略してました。上手いなオイ。
で、ですよ。最近のボクの頑張りようったらもう、そろそろ大統領から面会のお願いが来て良い頃
だと思うのですが、彼も大変でしょうし、何も言わずもう少し待ってあげようと思います。
冒頭から既に意味分かんなくなってきた。
はい、先ずは拍手返信。皆さま、いつも拍手ありがとうございます。大分励みになってます。
>6月25日公開ならまだ間に合うではないか!
嘘から出た真人(神賀的な意味で)とはよく言ったものよ。
でもやっぱり、OLD STARみたいなゲームは作りたいですね。オッサンが居ればそれでいい。
―――――
さて、ネタも無いので七紀恒例の昔話を一つ。
中学時代の夏。
ボク達のグループは毎回毎回、小学生でもドン引きしそうなテンションで
くだらない遊びや「そうはならないだろう」って遊びをやっちゃってましてね。
心までも純粋な子供であるボクらは、日々新たな刺激に飢えていたのですよ。
獣の様に鋭いボクらの眼が次に獲物と認定したのが、銃です。
警官である父の銃を盗んで遊んだとか、本当に犯罪的な意味ではなくて
なにげ男の子であれば基本大好きな、ガスガンとか、電動やらエアガンとか、その辺りです。
私も当時からミリタリーが好きでしたからね。
ガスブローバックとか買って、親に汚物を見る目を向けられた事もありますよ。
という訳で、次にボクらは実行したのが、所謂サバゲーでした。
ここで本領発揮したのがW……通称、ビス。
彼がまた凄いの、なんかめっちゃ高価なスナイパーライフル用意しちゃいましてね。
FPSやれば絶対にスナイパーしかやらないというP&Pのスナイパーである
ボクこそがやるべきなんですが、それはまあ置いといて。
んで、恐ろしいのがO。通称、ウッディ。
トイストーリー的な意味で付けたら意外とあだ名定着しちゃった彼なんですが、
この子がね、純粋無垢な笑顔で笑いながら、素で悪魔みたいな事しちゃう男でして。
手にしたのは普通のガスガンなんですが、今までの記憶を思い起こすと一番怖い。
次に『ナイフの如きツッコミを持つ男』こと、今なお到来率の高い一人であるU。通称、ウッチー。
加えて、到来率No1の通称コイピーとNo2の通称、ミネ。彼らは普通にエアガンとかガスガンとか。
準備は万端ですよ。皆が意気揚々とルールを考えているとこで、誰かの一言。
「何処でやんの?」
場が静まり返った。
もうバカかと。準備万端で行く場所がないって、どんなだと。
結局、先ずはサバゲーが出来る場所を捜す事に。
で、本来ならで電車で行くような場所に自転車で行くという
暴挙をやってのけたのですが、場所が決まらない決まらない。
流石に人に迷惑がかかる様な場所では出来ないし、人気のなさすぎる場所も危ない。
取りあえず、テキトーに街から近い森に入ったりして、手分けして捜してたんですよ。
その時にオレが入った森。というか木々に囲まれた道。
それで、とっても神秘的な光景に出合いました。
夏の日差しがね、カーテンみたいに木漏れ日となって射す中、
自転車を押して小さな道を歩くと、黒い蝶々と黒いトンボ(?)が、何匹も、
ゆっくりと羽ばたいていくんです。
光に照らされた道の上を華麗に舞う姿はもう、
サバゲーやりに来たとは思えない感動と興奮をボクに与えてくれました。
結局サバゲーが出来る場所は決まらずお流れになってしまいましたが、
ボクとしてはあの謎の場所で、息を飲むほどの神秘的な体験ができましたので大満足です。
あれからもう一度捜しに行った事があるんですが、その光景は二度とはお目にかかれていません。
もしかして、別の世界にでも迷い込んだんじゃなかろうかと考えてしまう今日この頃です。
七紀です。
こんな夢を見ました。なんだったんだマジで。
多分、神タマがオレに下剋上を狙ってるんだと思います。
妖しい動きを見せたら即通報する所存です。
なんの脈絡もないんですけど、
ボディラインの出やすい服を着たクールなお姉さんが超好みです。
そのお姉さんが百合だったりしたらもう、ね。鼻血もんですよ。
現在、がくでい2のCGを描いていて、なんとなく1の事を思い出しました。
最近はなんだかんだとダレていましたが、
やっぱりゲーム創るのが好きなんだと改めて実感。
それでも作業スピードが遅いのはいつも通りでした。
またなんの脈絡もない話なんですけど、
某人の影響で、東方のアリス総受けに目覚めました。
マリアリ以外断固受け付けない構えだったのに。
……最近オチなしがくせになってきた。
みんな大好き七紀です。
こういう絵を一定期間毎に描きたくなるのは最早病気なのかもしれない。
さてさて、やってまいりました。遂にやってまいりましたよ。
舞台裏トラベラーズ第三回、那須旅行編。あと一週間です。
今までのショボさが涙の如くにじみ出るトラベラーズとは一転、
ピンマイクとICレコーダを装備して観光名所での野外録音とかなんとかうわ恥ずかしい。
つうか神タマがクリスマス編もお正月編も渡してくれないんだけどどうなってんだ。
死ぬのか。いっそ死ぬのか、アイツは。
話を戻しますがね。今回のトラベラーズで何が辛いかって、わざわざ車で行こうって事なんです。
自分の住む街ですら怯えながら運転してるボクがですよ。
まるで死刑台を駆けあがるかの所業、車でトラベルと来たもんだ。バカじゃないの。
関係ないけど、ふと自分の手をみたら尋常じゃないほど真っ白だった。バカじゃないの。
因みに設定によると
「京都旅行(一回目)へ行った帰りにディズニーランド(二回目)へ向かって、
ノリでそのまま那須旅行にもいってしまった」……って感じです。頭が空っぽとしか思えない。
いや……ここまで来たらもう、とことん行こう。
いっそ、トラベラーズ那須旅行編のテーマソングとか作っちゃおう。
あれ、なんだ……やる気が……?! やる気が、漲っているだと?!
なんてこった……SのオレがMに目覚めた事で、トンでもないパウワァーを身につけてしまったって訳か。恐ろしい。
ああ、そうそう。来週以降サイトの更新がなくなったら、事故って死んだと思ってください。
神タマ……ボクたち、運命共同体……だよね?
オチなしブログはお手の物、七紀でした。
近所の子たちに混じって、雪ではしゃげるボクはピーターパン。柊 七紀です。
雪すっごいですよ、雪。ベランダで巨大な雪だるま作れるくらいに降ってる。ああ実践したよ悪いか。
朝日が射していたり、明るい日の雪景色がホントもう大好きでね。
猫がドン引きするくらいの勢いで丸くなってるボクも、雪と見るや否や突然の大ハッスル。
愛猫に雪ふっかけて嫌われるくらいに大フィーバー。
という訳で、雪に因んで今日は高齢者の話をしましょうか。
「雪の様に儚い命だから」とか勘違いされたら困るんで言っときますけど
何の脈絡もないです。すんません、思いつきです。
私が作るゲームには、とにかく高年齢のキャラが多い。
若者嫌いってのもありますが、大部分の理由では、やはり年配の方が好きって事です。
幼い頃、母方の祖父にはホントよくしてもらっていて、
よく一緒に釣りへ行ったり遊んでもらったりしていました。
怒ると怖いし少々頑固者ではありましたが、私は本当に祖父が大好きで、
祖父と一緒に遊ぶことがとても楽しみでした。イラストでパンツ描く時くらい楽しみでした。
もう何年も前ですけどね。
癌を患って、祖父は帰らぬ人となりました。
人が死ぬ時なんてホント突然で、つい昨日まで一緒に
過ごしていた人が、なんの脈絡もなく姿を消してしまう。
別れの言葉すら交わせないまま逝ってしまうことだってあるんです。
祖父の葬式では、確か、星のカービィだったか。
何の意味も無いのに、カービィのストラップを力いっぱい握ってました。
沢山の人が集まった中の最前列で、ただただ、みんなの泣き顔を見ていたのを覚えています。
花を添える為、棺の中に横たわる祖父の顔を見たとき、不思議と涙は出てこなかった。
随分と白くなった顔が、いつものしかめっ面で、眠る様に目を瞑っていて。
なんの実感もなくその表情を見つめながら花を添えたんです。
葬式は滞りなく進み、遂に祖父の遺体は火葬されました。
祖父の遺骨を目にしたあの瞬間を、今でもはっきりと覚えています。
「ああ、この骨は、じいちゃんなんだ」
そう考えた瞬間に、涙が溢れてきて。初めて「もう会えない」って実感が湧いて来て。
どうする事もできなくて、ひたすら、力いっぱいに泣きました。
生き返らせろなんて言わないから。一度だけ、ほんの数分でもいい。
あの厳つい声の祖父と、話をさせてほしかった。
せめて一言、別れの言葉を言いたいだけなんだ。
もう何年も経つのに、自分じゃどうする事も出来なかったのに。
頭に焼きついた、静かに眠る祖父の姿を想うと、どうしても悔しさが渦を巻いてしまう。
どれだけ願っても、嘆いても、変わりはしませんが。
今度、天気が良い日にでも釣りへ行こうかと思います。
友達を誘って、祖父に買ってもらった竿を持って。
大きな魚を釣ったら、思いっきり笑ってやりたい。
随分と昔に見た、大物を釣った時の祖父の様に、思いっきり。
雪すっごいですよ、雪。ベランダで巨大な雪だるま作れるくらいに降ってる。ああ実践したよ悪いか。
朝日が射していたり、明るい日の雪景色がホントもう大好きでね。
猫がドン引きするくらいの勢いで丸くなってるボクも、雪と見るや否や突然の大ハッスル。
愛猫に雪ふっかけて嫌われるくらいに大フィーバー。
という訳で、雪に因んで今日は高齢者の話をしましょうか。
「雪の様に儚い命だから」とか勘違いされたら困るんで言っときますけど
何の脈絡もないです。すんません、思いつきです。
私が作るゲームには、とにかく高年齢のキャラが多い。
若者嫌いってのもありますが、大部分の理由では、やはり年配の方が好きって事です。
幼い頃、母方の祖父にはホントよくしてもらっていて、
よく一緒に釣りへ行ったり遊んでもらったりしていました。
怒ると怖いし少々頑固者ではありましたが、私は本当に祖父が大好きで、
祖父と一緒に遊ぶことがとても楽しみでした。イラストでパンツ描く時くらい楽しみでした。
もう何年も前ですけどね。
癌を患って、祖父は帰らぬ人となりました。
人が死ぬ時なんてホント突然で、つい昨日まで一緒に
過ごしていた人が、なんの脈絡もなく姿を消してしまう。
別れの言葉すら交わせないまま逝ってしまうことだってあるんです。
祖父の葬式では、確か、星のカービィだったか。
何の意味も無いのに、カービィのストラップを力いっぱい握ってました。
沢山の人が集まった中の最前列で、ただただ、みんなの泣き顔を見ていたのを覚えています。
花を添える為、棺の中に横たわる祖父の顔を見たとき、不思議と涙は出てこなかった。
随分と白くなった顔が、いつものしかめっ面で、眠る様に目を瞑っていて。
なんの実感もなくその表情を見つめながら花を添えたんです。
葬式は滞りなく進み、遂に祖父の遺体は火葬されました。
祖父の遺骨を目にしたあの瞬間を、今でもはっきりと覚えています。
「ああ、この骨は、じいちゃんなんだ」
そう考えた瞬間に、涙が溢れてきて。初めて「もう会えない」って実感が湧いて来て。
どうする事もできなくて、ひたすら、力いっぱいに泣きました。
生き返らせろなんて言わないから。一度だけ、ほんの数分でもいい。
あの厳つい声の祖父と、話をさせてほしかった。
せめて一言、別れの言葉を言いたいだけなんだ。
もう何年も経つのに、自分じゃどうする事も出来なかったのに。
頭に焼きついた、静かに眠る祖父の姿を想うと、どうしても悔しさが渦を巻いてしまう。
どれだけ願っても、嘆いても、変わりはしませんが。
今度、天気が良い日にでも釣りへ行こうかと思います。
友達を誘って、祖父に買ってもらった竿を持って。
大きな魚を釣ったら、思いっきり笑ってやりたい。
随分と昔に見た、大物を釣った時の祖父の様に、思いっきり。